んああ.

ふら_お

日高里菜さん23歳のお誕生日おめでとうございます。

表面的な行動としては落ち着いてきているように思う。
2年前くらいはファンレターも隔週くらいのペースで義務感に駆られるように書いていたし、
イベントにも全部行かなければと必死になっていたが、
今年はなんでもかんでも手紙に書こうという気持ちは無くなったし、
イベントも自分の意志で切っても平気でいられるようになった。

そもそもなぜ自分は声優さんにファンレターを書くようになったのか。*1
自分の好きな演技、好きなキャラ、好きな作品を本人に直接好きと伝えることで、
その後のお仕事にフィードバックされていく、ということを望んだのだ。
そして、そのようなメッセージは、1人のファン個人として認識されている方が圧倒的に届きやすいと思っていた。
だから、恥を承知で言うが、声優さんからのいわゆる"認知"が欲しかったし、
認知されることが声優ファンとしてのスタート地点だ、くらいの意識で行動していた。
出来る範囲で追っていた全てのお仕事に対して感想を文章にして伝え、イベントにも可能な限り顔を出した。
自分はあなたのファンです、とアピールし、彼女の中に自分をファンの1人として存在させようと必死になっていた。


去年の8月、台湾で日高里菜さんのサイン会があった。

日高里菜さんの、いわゆる接近戦は、2015年の6月以来で、1年以上ぶりだった。
2015年に最後にあったお渡し会も、ローリングガールズという異常なイベントの打ち方をする作品によってもたらされたボーナスステージのようなものだと捉えていたので、
今回の台湾サイン会を逃すともう一生お話しできないかもしれないぞという危機感があった。
チケ取りでは、現地のFamiポートを叩くために0泊2日の台湾弾丸ツアーを決行した。トラウマである。
自分がこのサイン会に行くことにこれほど必死になっていたのはなぜか。
認知されていることを確認しないと心穏やかに今後のファン活動ができないと思ったのだ。

もちろんサイン会に行くだけでは意味がない。内容が重要だった。
というわけで、本番直前、どころか、目の前に立つその瞬間まで死ぬほど緊張していたが、
結論だけ言うと取れ高は十分だった。


かくして、常に義務感に追われながらの無理のあるファン活動を脱し、
良いと思ったものを良いと伝えていけばよいフェーズに入り今に至るのだが、
実は新たな悩みも発生している。


ひだかクリニックという日高里菜さんの一人喋りラジオがある。
この番組では、土曜の生放送後の深夜23時過ぎという収録状況や、
おそらくリスナーのほとんどが彼女のファンであるという安心感も手伝っているのだろう、
自然体でぐでーっと脱力したような話し方をする。とても愛らしい。
そして、そのような背景もあってか、たまに他では話してくれないような心の内を語ってくれる、貴重な番組だ。

今年の1月、このひだかクリニックで、事務所の先輩で親交も深い井口裕香さんのライブに行った話をしていた。
このトークに心を乱されることになる。

話の内容は概ね以下の通り。*2

ライブのMCで井口裕香さんが
「周りと比べて自分はまだまだだと思うこともあるけれども、応援してくれるファンがいるってことはそんなことを思ってたらだめなんだと思う」
という旨の発言をしていた。
日高里菜さん自身も、他の人と比べて自分はだめだと思うことが多いし、自分のことが好きになれない。
声優のお仕事はキャラクターがいるからステージに立てているのだし、
エジソンが始まった時も"日高里菜"としての番組でみんな聴いてくれるのかなと心配していた。
でも、日高里菜さんにとってのその比較対象となる井口裕香さんですら
そう悩んだりすることがあるんだと思ったら気が楽になった。
自信が無いとか自分のことを好きになれないと思うことがファンに対して申し訳ない、
だってそんな自分のことを好きでいてくれているのだから。
だから2017年はもっと自分自身のことを好きになりたい、と。


さて、
日高里菜さんは謙虚なタイプであるとは思っていたのだけれど、
ここまでハッキリ自分に自信が無いと言葉にしていることはなかなか無く、
そしてそんな時にどういう反応を返せばいいのかわからなかったのだ。

繰り返すが、自分は日高里菜さんにファンレターを書いているし、ラジオにメールを送ることもあるし、
最近ではツイッターでリプライを飛ばすこともある。
客観的に見て、自分は日高里菜さんのファンであると思う。

しかし、自分が日高里菜さんにファンレター等で伝えている内容は、
そのほとんどが作品やキャラを通しての日高里菜さんに関することである。
自分は、声優さんを好きになるということはすなわちその声優さんが演じたキャラクターや関わった作品を好きになるということだと思っているし、
声優さんを応援するということは、声優さんから提供されたそういう創作物に対する感想を伝えることだと思っている。*3
先のトークはこうした自分の態度にズレを感じさせられるものだった。

ちなみに、5月のひだかクリニックでも、もっと私のことを褒めてほしいと言ってくる回があった。
私のことを、である。
この要求にどう応えるのが正しいのか、自分にはわからないのだ。

では自分は日高里菜さん本人のことはどうとも思っていないのかと言うと、そんなことは全くない。
自分は日高里菜さんのことが好きだ。
なんなら、日高里菜さんの承認欲求剥き出しの言葉を受けて、好きの気持ちは今もなお膨らみ続けている。

ならば素直にその気持ちを伝えればいいだろうという話なのかもしれないが、
自分がしたい声優ファン活動は、そういうものではない。
自分が築いてきた関係性は、そのためにあるのではない。

相変わらず自分はキャラクターや作品を通して日高里菜さんを褒める発信を続けている。
日高里菜さんの求めるものではないのかもしれないが、自分にとってはこれが正解だ、と思う。


ところで、1月末ごろ、エジソンという番組が、開始2周年を迎えるにあたって
番組テーマソングを作ろう!クラウドファンディングやります!と言い始めた。
自分はノータイムで金を落としたが、正直言うと番組テーマソングやそれに付随する公録イベントはどうでもよかった。
件のひだかクリニックの直後に告知されたこの企画は、
要は日高里菜さんの番組に日高里菜さんの力で金が集まるかどうか、という意味合いを持った企画であった。

結果としてクラウドファンディングは失敗に終わったのだが、
目標設定もプラン設定も何もかもがヘタクソで、目標を達成する気が全く感じられなかったこの企画は
自分の目にはいたずらに日高里菜さんの自尊心を傷つけるだけの企画に映り、とても腹立たしかった。
2017年になってもやはりエジソンという番組と自分は相性が良くない。


去年の同じ日に書いた文章を読み返してみたら、あと3年はファンやめられないな、と書いてあった。
日高里菜さんが引き続いて進行形で抱えている物語は相変わらず期待感に溢れているし、
今年に入ってからの新しいお仕事の決まり方も好ましいものが多く、まだまだファンでいられると思えている。

日高里菜さん、23歳のお誕生日おめでとうございます。

 

*1:これを読んでいる皆さんはなぜ声優さんにファンレターを書いているのですか?

*2:原文ママで文字起こしをしたかったが有料配信ラジオのため一応自粛

*3:だから自分自身よりもキャラクターのことを愛してくれることが嬉しいなどと言ってくれる声優さんのファンが羨ましくなることがある